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フランスの革靴「パラブーツ」の歴史とシャンボートとミカエルのサイズ感

Paraboot(パラブーツ)

仲のいい友達、男女問わず、1人1足は必ず持っているんじゃないかな??ってくらい人気のあるシューズブランド。

昔から定番アイテムとして不動の地位を確立していましたが、ここ最近では、どのセレクトショップに行ってもかならずある人気者に。

やはりミカエルシャンボートが特に人気でしょう。

今更感は否めないですが、今回はそんな定番ブランドであるパラブーツの歴史や人気の秘密、そして大切なサイズ感についてのお話。

パラブーツのエイジングの記事「ミカエルの経年変化レビュー「5年経過した今でも大好きな靴」」も読むとよりパラブーツに興味が湧くと思います。

パラブーツの歴史

MADE IN FRANCE

胸にグッとくるであろうこの素晴らしい響き。

そんな完全フランス製のパラブーツは、1908年フランスのイゾーという街で立ち上がった靴工房が起源。

実際にParabootと名乗り始めたのは1927年のこと。(会社名はリシャール・ポンヴェール社)

革靴裁断師であったレミーリシャールという一人の男性がParabootを生み出しました。

彼は、1926年、英語もままならないまま単身アメリカに渡り、そこで目にしたラバーソールからヒントを得て、自社でラバーソールの開発を始めました。

これがパラブーツにとっての転機でありパラブーツと言う名のブランドが生まれた理由!!

1920年代というと、ソールはレザーのものが多く、足場の悪いと

ころでの耐久性はイマイチで、クッション性も期待はできない安価な作りでした。

そんな時代に、ラバーと靴を貼り合わせることによって完成したParabootの靴は、クッション性が高く、おまけに防水機能も抜群

今では当たり前の組み合わせですが、当時は画期的なアイデアだったようで、一気にパラブーツはフランス国内での人気を勝ち取りました。

ちなみに彼は天然のラバーに拘り、ブラジルから原料の天然ラバーを輸入していました。

その輸入元であるブラジルの港の名前がパラ港。

パラ港から輸入したラバーをブーツに取り付けたことからパラブーツというブランド名が1927年に誕生したようです!!

そんなシンプルな組み合わせから誕生したパラブーツ。

改良が加えられた現在の、自社製ラバーソールであるPARA−TEXソールは空気をラバー内に含むことが出来る構造になっており、まるでスニーカーのような履き心地。

今尚150位上の行程を手作業で行っている同ブランド。

この歴史はほんの一部。

長くなっちゃうのでパラブーツの始まりの話はコレくらいにして、次は肝心な靴本来の良さの話・・・・

パラブーツとのコラボなどをしてる同じフランスの名門ブランド「レオンフラム」が気になる方はこちら!「ビジネスでも使えるレオンフラムの歴史とヘルメットバッグの話

シャンボードとは?

登山靴の木型を元に作られているUチップシューズのシャンボード

カジュアルからビジネスまで合わせることが出来、尚且つ雨に強いという点が最大の人気の理由。

シャンボードのスペック

製法:ノルウェージャンウエルト製法(すくい縫いと出し縫いの糸2本が外側に出ている縫い方)
ソール:PARA−TEXソール
アイレット:5アイレット
レザー:リスレザー(その他の素材のシャンボートも有)
ワイズ:F

パラブーツではお馴染みの、インパクトがある、ノルウェージャンウエルト製法に、フランスではレザーの宝石と言われるほど、質の良い、オイルが多く染み込まれたリスレザー

そしてPARA−TEXソール

まさに雨に強い最強コラボです。

ウィズがFサイズでソールも厚みがあるので、ガチガチのフォーマルの場は避けたいところですが、仕事に行く分には問題ないデザイン。

尚且つデニムなんかのカジュアルなパンツにも合う優秀な靴!

シャンボートのサイズ感

靴を購入する上で一番大切なサイズ感。

厚めのリスレザーに締め付けられるような感覚に、どっしりとした重量感。甲部分が少し当たる違和感。

きつくない???

くらいがちょうどよいです。

他のブランドの革靴もそうですが、パラブーツは特にソールが沈み、レザーが柔らかく伸びていきます。

踵をしっかりと合わせ、少しきついかもくらいがあとあとちょうどいいサイジングになります。

怖いのジャストサイズで買ってしまい、後々踵部分がバカバカと浮いてしまうこと。

ミカエルとは?

シャンボートと並ぶ2大定番のミカエル(Michael)

いわゆる一般的なチロリアンシューズ。

こちらのほうがより登山靴のようなスタイルであり、カジュアル。

スニーカよりもカチッとしたい。けどフォーマルすぎる革靴はちょっと違う、みたいなわがままな気分の時にちょうどいいチロリアンタイプ。

それがミカエル

ミカエルのスペック

製法:ノルウェージャンウエルト製法(すくい縫いと出し縫いの糸2本が外側に出ている縫い方)
ソール:マルシェⅡソール
アイレット:2アイレット
レザー:リスレザー(その他の素材のシャンボートも有)
ワイズ:F

スペック的には、シャンボートとほぼほぼ同じです。

ソールの名前は違いますが性能はほとんど同じ。しかし、衝撃を全て外に逃げるようにしているみたいです。(履いた感覚違いはわかりません)

ミカエルのサイズ感

ミカエルは紐をほどいた時、大きく甲部分が広がるのが特徴です。

これは、厚手のソックスでも履けるように設計されているから!!

甲のサイズの図り方としては、薄手の靴下を履いた時に、革と革がぶつかるくらい固く紐を絞った時に痛いと思えるくらいがGOOD!!

ミカエルはシャンボートより底が沈み、革が伸びるので、小さめの購入をこころがけると良いでしょう。

並行輸入のネット商品がやっぱり安いので、お店で試着してネットで買うってのが一番安上がりですが、大きな買い物だからこそ店頭で、しっかりと日本の定価で買うのもいいかも!!!

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