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ゴアテックスジャケットの経年劣化例と長く使う為のケア方法「アークテリクス編」

 

私が一番長く使っているゴアテックス素材のジャケットはアルピニストに愛されるアウトドアブランドの最高峰「アークテリクス」の定番モデルベータAR.

 

私自身このモデルが大好きで、山登りをする日や大雨の日にレインウェアとして使用。

それ以外でもファッションとしてかなりの頻度で着用していました。

ですが、7年目にしてそろそろズタボロ。劣化が激しくなってたのです。

 

おそらくファッションとして着るのであればもっとキレイに維持できたでしょうが、私の場合はしっかりとゴアテックスの効果を活かした使用だったので、雨や摩擦を通常よりも多く受けています。

 

今記事はそんな相棒ベータARの経年劣化(変化)のレビューとゴアテックスジャケットを長く使うためのケア方法の紹介です。


アークテリクスだけでなく、ゴアテックス素材のマウンテンパーカ全てに見られるような劣化とケア方法なのでぜひ参考にしてみてください。


★ゴアテックス素材の選択に焦点を絞った記事
ゴアテックス素材を選択×感想「専用洗剤を使い撥水機能を復活させる方法」」も合わせてどうぞ。

 

 

□この記事でわかること
★ゴアテックスマウンパの経年劣化について知ることができる
★長く使うための日頃のケアの方法がわかる
 
 

アークテリクスベータARの特徴

ベータARはあらゆるアクティビティーでも効果を発揮するゴアテックス素材のマウンテンパーカ。

ベータARのARはオールラウンドの略。

文字通り何でもこいの万能ジャケットなのです。

ゴアテックスプロを使用しており、風につよい・雨に強い・摩擦に強いの最強マウンテンパーカ。

ヘルメットをつけていてもかぶれるフードや、雨の侵入を防ぐ止水ジッパー、リュックを背負った際に邪魔にならない位置に取り付けられたポケットなど。

計算しつくされたジャケット。

簡単にまとめるとそれがベータARなのです。

ベータARとそれ以外のおすすめマウンテンパーカーが気になる方はこちらも合わせて読んでみてください。
アークテリクスの最強マウンパ。LT・AR・SVの違い。

 

ベータARの経年劣化について

有能選手でも寿命はあるもの。

止水ジッパーや、内側に貼り付けられた縫い目からの水野侵入を防ぐ止水テープなんで物はどうしてもへたりやすい部分。

そんな劣化の激しい部分をメインに、7年間使用して劣化した写真とともに紹介します。

リュックの内側の劣化についての記事はこちら!
クレッタルムーセンがカビだらけに。リュックの内側を防ぐケアの方法。

 

ゴアテックス素材の経年劣化について(撥水機能)

ゴアテックスといっても3層構造や薄く軽い加工のものもあるので、どれくらい使用すると撥水機能が落ちるなどはブランドやマウンテンパーカのモデルによります。

7年使用したベータARしか例に出せないですがご了承ください!!

まずは見た目の変化。

第一印象は比較的きれい。
ぱっとみた時に汚れてるというのはあまりわかりません。

内側は破れもなければ、大きく目立つよごれは7年経っても見当たりません。
さすがアークテリクス。

アップでみると少し汚れてるがわかります。
全体的に黒ずんでいるというか、あせているというか。
とにかく購入時のパリッとしたきらめきはないです。

※止水ジッパではないセンターのファスナーはすごくきれい!

ではの表面に水を垂らしてみます。
撥水機能あるのかな〜?

 

水を垂らしてすぐの写真。

これはもしかすると撥水機能が落ちていない??

 

わずか30秒後

30秒で表面に染み込みました。

撥水機能を維持するのは難しい。

しかし裏面をみると中までは水が侵入していなかったので、撥水機能はないが防水機能はまだある状態でした。

アークテリクスのビジネスにも使えるリュックが気になる方はこちら。
スーツとの相性バツグン。高機能バッグアークテリクスのブレード20「その特徴と機能について」

ジッパーの破損について

ここからが本題といってもいいでしょう。
見てすぐに分かる劣化が多くありました。

ベンチレーション部分のジッパー

脇にあるベンチレーション部分のジッパーはセンターのジッパー同様無傷。

本当に暑い時しか開けず、普段はほとんど閉めていて使用頻度は低いです。

サイドポケットのジッパー

パット見は無事。

ですが本当はこう!

ジッパ自体も締めても空いてしまっている状態。(ジッパ右部分)

そして何よりもジッパの横が完全に空いてしまっています。
この部分は糸で縫っている箇所ではなく、完全に熱でくっつけている部分。

こうなるとポケットに何も入れることができないですし、雨の日の仕様でポケット内に水がたまります。

使用頻度は着るたびに開けてなにかものをいれていました(携帯とか鍵とか)

 

シームテームの剥がれについて

次は内側の劣化について。

まずは全体写真を。

シームテープが剥がれていて、全体的に茶色くなっています。

雨や湿気にやられています。

ではアップの写真で細かく見ていきましょう。

裾部分のシームテープのはがれと汚れ

まず大きく見えるシミのようなもの。

ここだけとくに汚れており、触った見ると、スカスカ。
まだ防水機能は保っていますが、おそらく後数年後にはここから破れが生じると思います。

裾部分はじつは全部ベロっと剥がれています。
シームテープがすべて取れてしまっているのです。

右部分の白いテープは自分でシームテープを貼り付けようと試みた跡。

モンベルでテープを買って熱でくっつけようとしたが何度やってもうまくいかず断念。

パーカー部分の劣化

パーカー内側部分の写真。

小雨でパーカーをかぶらない時などにもろに雨に打たれる部分。
完全に加水分解のような現状を起こしていて、今にもポロポロと剥がれてしまいそうです。

全体的に黄ばみも目立ちます。

襟周りの劣化

タグは取れてしまっていて、襟の汚れもあらってもとれず、

かなり汚れてしまっています。

シームテープもかなり剥がれているので、あまり人に見せたくない部分。

以上が全体的な汚れと劣化部分です。

では最後にこうならないためにどうすればよかったのかというまとめをします。

アークテリクスの定番リュックアロー22にガキになる方はこちらもどうぞ。
流行りすぎたか!アークテリクスのアロー22!!これは結局買うべき?

ゴアテックスジャケットを長く使うためのケア方法

その1:むやみに止水ジッパーは開けたり締めたりしない

止水ジッパは必ず壊れてしまうのと、止水ジッパの交換って実はかなり高いです。
なので極力ジッパーは締めたままにすることをオススメします。

その2:適度に洗濯機を使用して選択する

ゴアテックスは選択したら撥水機能が復活します。
それプラス内側をきれいにすることで、汗などでついた皮脂などを洗い流してくれるので、シームテープの劣化を防ぐことができるんです

その3:シームテープが剥がれたらプロに頼もう。

ケアをしっかりしてたのにテープが剥がれた。
そんな場合は自分でやらずプロに頼むのがオススメ!

器用な人ならきれいに貼ることができるのかもしれませんが、私がやった感じ、絶対にできないと感じました。

この3ステップを守ると7年どころか10年先もきれいな状態でゴアテックス素材のマウンテンパーカを使い続けることができます。

私みたいにズボラで失敗した、なんてことにならないようにケアを心がけてみてください。

高い買い物なので、大切に!!

 

素材別・アイテム別で様々な物のケア方法をコチラで紹介しています。
「【永久保存版】洋服別&素材別の正しいケア方法を紹介」

 

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