アランセーターとかカウチンセーターとか。セーターの種類が多すぎてわからない〜
この記事では10パターンの定番セーターの特徴とルーツを紹介します。
知ればコーディネートの幅がググンと広がるよ!
セーターの代表的な種類やパターンを知ることは、コーディネートの幅を一気に加速してくれます。
なぜなら、ルーツを知り伝統の深堀りをすることによって合わせるべきコーディネートのルールが自ずと見えてくるから。
『セーター、セーター』となんとな〜くいっしょくたにまとめていた方。
是非この機会に代表的なモデルを知り、細かく分類分けができる様になってみてはどうでしょうか?
読めば、定番のセーターの種類がわかりアイテムのルーツを知ることができます。
【この記事を読むとわかること】
- 10種類の定番的なセーターのモデルとパターンがわかる
- 各セーターの発祥国や素材の違い。歴史などを知ることができる
- セーターの定番ブランドを知ることができる
10種類のセーターを紹介
セーターの形の特徴。歴史、定番のブランドなどをなるべくわかりやすく紹介します。
この記事を読むと、洋服屋さんでセーターを見ればこれは〇〇セーターだと一発でわかるようになりますよ。
カウチンセーター【カナダ】

カウチンセーターについて | |
発祥 | カナダ西武バンクーバー |
民族 | カウチン族 |
素材 | 油分を含んだままのウール |
特徴 | 鹿やサンダーバード柄のものがある |
肉厚なカウチンセーターはカナダの先住民族であるカウチン族がルーツとされていて、150年前から存在が確認されています。
油分が含んだままの状態のウールを使用しているので、撥水性が高く暖かい。
塗料による染色もしていないので、自然の羊の色を組み合わせて柄を作っているのも面白いところ。
★ひと昔前のトレンドだったので、リサイクルショップや古着屋で安くで手に入れることができます。
・カナディアンセーターカンパニー
・フライヤーフックス
チルデンセーター【イギリス】

チルデンセーターについて | |
ルーツ | クリケットなど英国スポーツ |
名称の由来 | アメリカのテニスプレイヤー |
素材 | 太めのローゲージニット |
特徴 | Vネック・袖や首周りのライン |
アメリカ人テニスプレイヤーのウィリアムチルデンから、名前を取った『チルデンセーター』
クリケットセーターなどとも呼ばれます。
発祥はイギリスですが、アメリカアイビーファッションに欠かせないセーターで、アメリカ人が着用している印象が強い!
★昔のアメリカ学園映画の金持ち息子は大体このセーターを着用しています。
首元・袖口のラインが特徴的で、カジュアルよりもややフォーマルに着こなすことコーディネートがぎゅっと引き締まります。
ノルディックセーター【ノルウェー】

ノルディックセーターについて | |
発祥 | 北欧の各家庭で編まれていた |
別名 | スカンジナビアセーター |
素材 | ブランドにより異なる |
特徴 | 結晶柄や水玉柄が有名 |
北欧で伝統的に編まれているノルディックセーター。
冬になると雪の結晶柄のセーターや、サンタクロースが編まれたセーターが発売されますよね。
ああいったモノを総称してノルディックセーターと呼ばれます。
★非常に分厚い素材で、重たいが暖かさはお墨付き。
攻めたデザインのものもあるので、コーディネートは意外と難しい。
あえてオーバーサイズを肩を落として着こなすのが今風。
アランセーター【アイルランド】

アランセーターについて | |
発祥 | アイルランドのアラン諸島 |
用途 | 漁師の為の防寒セーター |
素材 | 未染色で油分は適度に残ったウール |
特徴 | 各家庭により柄が異なる |
別名フィッシャーマンセーターとも呼ばれる『アランセーター』
諸説ありますが、家庭ごとに独自の柄のニットを織り、漁師の夫が遭難し亡くなったとしても、ニットの柄で誰だか判別するために作られたのだとか。
基本的にアランセーターは、中心を境に左右対称の柄。
まれに左右の柄が違う物があり、見つけたら即買いレベルのレア度です。
数あるセーターの中でも特に歴史や特徴が面白く、ニット好きの中では一番の人気を誇るセーターです。
・オモーリャ
コンバットセーター【イギリス軍】

コンバットセーターについて | |
発祥 | イギリス軍 |
別名 | アーミーセーター・ソルジャーセーター |
素材 | 伸縮性のあるウール素材 |
特徴 | 肘や肩の補強パッチ |
イギリス軍だけでなく、世界中の軍が採用しているコンバットセーター。
インナーとしての着用を考えられており、かなり細身で伸縮性があります。
一枚で着用すると、ミリタリー色がかなり強いので、ジャケットの下にちらっと忍ばせるコーディネートがおすすめ。
ミリタリーならではのタフな作りは男心をくすぐります。
・ヒューストン
ショールカラーカーディガン

ショールカラーカーディガンについて | |
ルーツ | 不明 |
素材 | ブランドや時代による |
特徴 | ショールカラー |
カラーとは襟の形状のこと。
その襟元の特徴がそのまま名前となったのが『ショールカラーカーディガン』です。
タキシードやフォーマルなジャケットに見られる襟のショールカラーを採用しているので、このカーディガンもややドレッシー。
他のニットがカジュアルよりなのに対し、フォーマルに合わせたくなるカーディガンです。
中にはカットソーではなく、ボタンシャツそして、スラックスと合わせるとハリウッドスターばりのラグジュアリー感を出すことができます。
・ラルフローレン
ガンジーセーター【イギリス・フランス】

ガンジーセーターについて | |
発祥 | ガンジー諸島 |
用途 | 漁師のためのセーター |
素材 | 油分を多く含んだウール |
特徴 | 前後ろどちらでも着用できる |
見た目は違いますが、ガンジーセーターもアランセーター同様に、フィッシャーマンの為のセーターです。
前後どちらでも着用することができ、脇には動きやすさを考慮したマチが施されているのが特徴的。
激しい漁師の作業に少しでもストレスが軽減される工夫がされています。
★ガンジーセーターについてより知りたい方は下記の記事も合わせてお読みください。
『【レビュー】ル・トリコチュールのガンジーセーターの虜【特徴とサイズ感紹介】』
・ガンジーウーレンズ
アーガイルセーター【スコットランド】

アーガイルセーターについて | |
発祥 | スコットランド、アーガイル地方 |
素材 | ブランドによる |
特徴 | 前面のアーガイルチェック柄 |
みんなご存知アーガイルチェックを前面にデザインされたアーガイルセーター。
アイビールックには欠かせないアイテムで、チルデンセーターと似たような位置づけ。
年配の方が着用しているイメージが強いですが、ホワイトパンツなどと合わせると若者でもプレッピーなスタイルを作れます。
レタードカーディガン【アメリカ】

レタードセーターについて | |
発祥 | アメリカの学生 |
ルーツ | クラブや大学名をパッチしたのが始まり |
素材 | 個体によりいろいろ |
特徴 | パッチワークや刺繍 |
ここ最近、古着屋でしか見なくなったレタードカーディガン。
アメリカの学生が所属しているクラブや大学名を刺繍したのが始まり。
一点物と言っていいほど同じものは無く、アメリカの場所によっても見た目が全然違うのだとか。
ダサいものも多いですが、自分好みのパッチワークのものが見つかればそれは運命の出会い。
・アルビオン
・ニッティングミルズ
フェアアイルセーター【スコットランド】

フェアアイルセーターについて | |
発祥 | スコットランド、シェットランド諸島 |
素材 | シェットランド諸島の羊 |
特徴 | 幾何学模様のフェアアイル柄 |
独特な幾何学模様が特徴的なフェアアイルセーター。
一枚で着用してもレイヤードとして着用しても抜群の存在感があります。
非常に発色の良いウールを使用しており、様々な色のフェアアイルセーターが発売されています。
カジュアルはもちろん、意外とフォーマルなジャケットの下に着込んでも様になります。
・スチュアートオースティン
【まとめ】セーターを知れば世界が変わる
セーターの世界ってファッションを学ぶ上でハマる要素が多い。
どっぷりと歴史にハマるもよし。国ごとの素材の違いに興味を持つのもよし。
シンプルにデザイン性に惹かれるのも正解。
ファッションやコーディネートというのは、決してデザインやサイズ感など外見に出やすい分だけでなく、着ている本人だけがわかる素材感や、外見には出ないストーリ。
そういったすべての要素を含めてファッションなんだと知るきっかけになりえるのがセーター。
ファッションの原点であり終わりのない世界です。
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