少しずつデニムついて学習し、最終的にはデニム博士になろうという連載企画『デニムの教科書』
第2回になる今回は、ブルージーンズと呼ばれる最低限の定義とは何なのかを紹介します。

「あれ?何が違うんだろう」
そう思ったあなたにぜひ読んでいただきたい内容になっています。
この記事を読めば、1880年代から続くブルージーンズの定義そのものを知ることができます。
【この記事の内容】
ジーンズのと呼ばれるパンツの最低限必要なディティール
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デニムパンツとブルージーンズの徹底的な違いとは?
デニムパンツとは? | デニム素材を使用したパンツのこと |
ブルージーンズとは? | デニム素材・5ポケット・リヴェットが付けられているパンツのこと |

そんなの知っているよって人にはこれ以上読んでもつまらないかも・・・
デニムパンツとは名前の通り、デニム素材を使用したパンツのことでありデザインに縛りはなく、カーゴパンツタイプでもどのような形をしていても広くデニムパンツと定義できます。
一方のブルージーンズは【デニム素材】【5ポケット】【リヴェット】の3点が必須。
それが時代の流れにより、ブルージーンズからジーンズへ、そしてデニムパンツと曖昧化されるようになったのです。
日本だとジーンズパンツの略でジーパンなんて呼ばれたりもしますね。
ジーンズの必要最低限条件
ジーンズに最低限必要なものは『デニム素材』『5ポケット』『リヴェット』であることがわかりましたね。
ではこの3つの特徴をもう少し深く探ってみましょう。
デニムとはインディゴ染料で染められた素材
皆さん知っての通りデニム生地とは青色の染料で染められたコットン素材のこと。
この藍色は、植物から取れるインディゴ染料からなります。
残念ながら1,900年代に合成インディゴと呼ばれる天然ではないインディゴが開発されたため、ほとんどのデニムが合成インディゴ。
世の中に出回っているデニムの99%は合成インディゴと思っていいでしょう。
右綾はリーバイス、左綾はリー ←コレは超有名!
5ポケットがジーンズの顔
ヒップに2つ、フロントに2つと左ポケット内側にあるコインポケット。
合計5つのポケットがジーンズには必ず付きます。
コインポケットの名前の変化
1,900年以前は懐中時計を入れる『ウォッチポケット』と呼ばれ、腕時計が主流になった時代にはコインを入れるためのポケットとして『コインポケット』と呼ばれるようになりました。
その他にもドイツ語で時計が期限とされる『フォブポケット』などと呼ばれたりもします。

リーバイスのお家芸であるリヴェット
ジーンズ史上最大の特徴、それは『コパーリベット』
写真の様に破れやすい箇所などに打ち付ける金具のことをリベットといいます。
ジーンズには必ずこのリベットがついており、基本はコパー(銅)素材。
銅素材のコパーリベットから時代が変わるにつれてアルミなどに変更されます。
『デニムの教科書Vol.2のおさらい』
長々書きましたが今日のおさらい。
覚えておくべきポイントはたったこれだけです!
デニムパンツとは | デニム素材でできたパンツのこと |
ジーンズとは | 【デニム素材】【5ポケット】【リヴェット】がつくパンツのこと |
デニム素材とは | インディゴ染料で染めた糸と白のコットンを綾織したもの |
5ポケットとは | バックに2つフロントに3つのポケットがつく仕様のこと |
リヴェットとは? | 破れやすい箇所に打たれた鋲(びょう)のこと |
以上、ブルージーンズの仕様(ディティール)についてでした。
このような形で少しずつデニムについて理解を深めていこうと思います。