『通販でデニムパンツを購入したけど裾が長すぎて履きこなせない』
そんな悩みを抱えたことがある人結構多いはず。
近くに信頼できるお直し屋があるのならば解決する話ですが、地方暮らしやミシンにこだわりがある人はネットで依頼する他ありません。

(inaka1992)
この2点にフォーカスを当てて紹介していきます。
デニムの裾上げをネットで依頼『手順と失敗しないコツ』完全ガイド
では、4つのステップに分けてネットでの裾上げ依頼方法を紹介していきます。
『たかだか裾を短くするだけでしょ?』と思った方にはこの記事はつまらない内容かも。
ファッションとして「購入時よりかっこよく」「クオリティをあげる」というガチ服好きだけ読み進めてください。
①お直し屋さんをリサーチ
②デニムの裾の長さを自分で調整
③デニムの安く配送する方法
④メールで詳しく裾上げ内容を依頼

ステップ1:お直しやさんをリサーチ『ユニオンスペシャル43200Gは国内で数十台のみ』

なぜならその価格帯以上のデニムのほとんどが素材や作りにこだわっており、裾はチェーンステッチで作られているから。
色落ちが醍醐味である質の高いデニムの裾を、安いシングルステッチでお直し依頼するのは非常にもったいない。

国内に数十台しかないと言われており、この43200Gミシンで裾上げするのがデニムラバーの一つのステータスとされます。

わざわざ自分で探すのはめんどくさいという方に、いくつかお直しの名店を紹介します。
ユニオンスペシャル43200Gを所有している名店一覧 | |
FORYT NINERS | 滋賀県の有名デニムショップ。草なぎ剛も着用しているワンピースオブロックを制作している店舗。 |
ASHORE SAWING FACTORY | 埼玉県のジーンズ専業リペアショップ。裾上げどころかあらゆるリペアを行ってくれる。 |
patina | 大阪のジーンズリペアショップ。ブログでこれまでの修理例を多く載せており、安心して依頼ができる。 |
UNION PASTIME | 中目黒駅から5分と好立地にあるお直し屋さん。 |
Resuly | 大阪南船場のリペアショップ。あたり加工などもしているためすでに色落ちしたヴィンテージデニムでも対応可能 |
細かなリクエストも対応可能なところが多くデニム好きとしてはとても助かります。

ステップ2:デニムの裾の長さ調整『裾上げ長さを自分で設定する方法とは?』
ありがたいことに裾上げには一般的に『基準』となる長さがあります。
それは裸足の状態で『かかとにデニムが付くかつかないか』

ちなみに私は基準通りの長さにしました。

その場合は店舗ごとの指示に従いましょう。
ステップ3:お直し屋にデニムを配送する『送料が安いのはレターパックプラス』

返送は無料という場合はありますが、最初にリペアショップに送る送料はお客様負担となります。そこで一番安全かつ安い配送方法がレターパックプラス520円。
ウエストが40インチなどの大きいサイズだともしかすると入らないかも知れませんが、通常サイズであれば問題なく入ります。
少しでも安く済ましたい方はレターパックプラス520円を使用すると良いでしょう。
また、下記のサイトがデニムの配送に関して詳しく紹介していたので、気になる方は御覧ください。

細かな依頼をメール等で伝えよう。
ステップ4:念の為希望内容をメール等で送信『裾上げ位置とヘム幅を伝
※裾先端からステッチまでの幅をヘム幅と呼ぶ
デニムの裾上げで伝えるべき点は2つ。
- 裾上げする長さ
- ヘム幅の指定
「裾上げの長さを伝えるのは知ってたけどヘム幅は知らなかった」
という方多いかと思います。
このヘム幅が後々の経年変化に直結する部分なので必ず伝えましょう。
8mm:50年代のデニムに多く強烈なうねりを出す
1cm:60年代のデニムに多い。現代のデニムの多くも1cm
1.2cm:リーバイスの517や646に見られる幅。うねりは緩やか。
また太めのパンツだとヘム幅が広く取られる傾向があるようです。

気になる方はぜひご確認ください。


相手はお直しのプロ!この程度の文言で完璧に理解してくれます。
それでは次に実際の完成品を見ていきましょう。
CIOTAのデニムをユニオンスペシャルで裾上げ『アフターを紹介』
裾幅
私の理想通りの裾丈。かかと付くかつかないかくらいです。
ワンロールすると靴を履いた時のバランスが抜群です。
ヘム幅
ヘム幅はジャスト8mm。穿き込みと洗濯を繰り返すことで強烈なうねりが生まれます。
ステッチ色
ステッチ色は同じではなく若干明るめ。なるべく似たような色を選んでくれますが全く同じ糸になることはないので覚悟してました。

ここをこだわって理想に近づけるのが真のファッションオタク!デニム好きはここまでやってます!
ユニオンスペシャル43200Gは何が違うの?デニムマニアが愛する理由

最後にユニオンスペシャルの裾上げマシン43200Gについて少し触れてこの記事は終了とします。
そしてユニオンスペシャルにしか出すことのできないうねりがヴィンテージ好きのデニムラバーの心を刺すのです。
「そういった理由から90年以上前のミシンだが43200Gは非常に人気なのです。」
43200Gは裾上げ専用ミシンで独特なうねりが生まれる
ユニオンスペシャル43200Gはその見た目から日本では「だるま」アメリカでは「ブルドック」の愛称で呼ばれています。
パンツの裾上げ専用のミシンの43200Gは、アメリカで1930年代に誕生。
裾がねじれてしまうことから当時は不良品の扱いを受けていたのですが、デニムがヴィンテージという価値を持ち始めた90年代に評価され、今では43200Gこそがオリジナルの証となったのです。
ねじれる理由は縫い針が斜めに付いているから。
現代のミシンのように垂直にハリを落とすのではなく、やや斜めに傾いたハリで縫うため片方に圧力がかかるのだとか。
それが洗濯による縮みや色落ちによって白色のうねりができるというわけです。
※写真のデニムはBONCOURA
うねりはデニム好きにとって必須。
裾上げする際は必ずユニオンスペシャル43200Gという人は多いです(実際私も必ず43200G)
【まとめ】ネットで裾上げ依頼は簡単
簡単!ネットで裾上げ4ステップ | |
1.お直し屋をリサーチ | 検索の際に「ユニオンスペシャル 43200G」と入れよう。本物志向のリペアショップが見つかります。 |
2.裾上げの長さを決める | 裸足で履いた時、かかとデニムが地面に当たるか当たらないかが一つの基準。 |
3.配送する | デニムを安く送るにはレターパックプラスがおすすめ。 |
4.リクエストをお直し屋に伝える | 裾上げの長さに加えて、「ヘム幅」も伝えよう。個人的には8mmか1cmがオススメ。 |

最後までお読みいただきありがとうございました。