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クレッタルムーセンがカビだらけに。リュックのベタつき劣化を防ぐケアの方法。

 

アウトドアメーカーのリュックをずっと使い続けたり、Usedの90sくらいの時代のグレゴリーやパタゴニアなどのリュックを買ったときにリュックの内側がベタベタしたり、カビがポツポツと生えてるなんて経験したことありませんか?

 

今回はそんな失敗談の話と、劣化を防ぐためにできる定期的なケアの話。

 

タイトルの通り、クレッタルムーセンがとんでもないことになってしまったので、次は絶対にそうならないようにと自分に言い聞かせるための記事です。

 

私と同じ失敗をしないように、皆さんもこれから紹介するケアを定期的にやることをおすすめします。

素材別・アイテム別で様々な物のケア方法をコチラで紹介しています。
「【永久保存版】洋服別&素材別の正しいケア方法を紹介」

 

 

□この記事の内容
★リュックの内側コーティングの劣化「失敗談」
★リュックの内側がベタつくそもそもの理由
★長く使うためのケア方法

 

クレッタルムーセンの劣化談「コーティングの剥がれとカビとベタつき」

はじめになぜクレッタルムーセンがカビだらけになってしまったかということ。

最大の理由は保管方法だと考えます。

使用していたのはほとんど冬で、夏は倉庫に保管していました。

冬に頻繁に使用し、雨で濡れたりしてもほとんどケアすること無く、夏になると倉庫にぶち込む。

これを3年ほど繰り返すと一気に劣化してしまったのです。

倉庫に関しても地域的に最悪な場所。

海の真ん前です。

冬に汚れ、夏に湿気を含み、手入れすること無く放置。

そりゃ劣化しますよね。
しかも外側がきれいで気づきづらい。
だからたちが悪い。

ファスナーを開けるまでカビが生えてることに一切気づけなかった。

その内側の写真がこちらです。

※恐怖映像です、ご注意を。

取り返しのつかない汚れ方です。

どれだけ洗っても取れないし、強くこすると破れてしまうほど生地が弱くなってしまっています。

写真では分かりづらいですが、ベタつきも有り、使える状態ではなく、結局なすすべなく処分。

せっかくの好きなブランドだったのにわずか3年しか持たなかったのです。

このような失敗談経験し、どうして劣化するのか、どのように保管するのが最善なのかをまとめたので、そのままお読みください。

こんな過ち皆さんは冒さないでください!

アークテリクスのリュックの記事についてはこちら。
スーツと相性抜群。高機能バックアークテリクスのブレード20「その特徴と機能について」

 

リュックの内側が劣化する理由は?


リュックの内側がベタベタになったりぼろぼろになったりする理由。

それはPUコーティングの経年的な劣化によるものなんです。

PUコーティングとはポリウレタン樹脂を内側に貼ることによって防水機能を高めるコーティング方法のこと。

一般的なアウトドアメーカーのリュックで素材が100%ナイロンだとしても、大雨や長期的な仕様で必ず、鞄の中まで水が浸透してしまいます。

それを防ぐためにナイロンのPUコーティングを施すことにより、最後の最後で水の侵入を防ぐ機能を果たしているのです。

完全防水を謳っているリュックにはかなり大切なものなんです。

ただ素材の性質的に水分や湿気により劣化は必ず進んでいきます。

これを加水分解といいます。

スニーカーのソールの劣化あるじゃないですか?
あれも実はポリウレタンです。

ソールが剥がれたり、ヒビが入ったり、黄色く黄ばんだり。

スニーカーで考えると、毎年のように劣化していくイメージが湧きやすいと思います。

とにかく水や空気に触れると劣化が進むんです。

 

ならどうしようもないじゃん。寿命待つだけじゃんと思われるかた、まだ救いの手はあります。

それは劣化を遅らせるということです。
日々のメンテナンスで2倍いや10倍くらいは劣化のスピードを遅らせることができます!!

次はそんなメンテナンス方法についてです。

 

革靴の失敗談も気になる方はこちら!ガラスレザーのケア方法がわかります。
手入れ失敗。ポリッシュドレザーが剥がれてきた!サンダース編

 

リュックの内側のベタベタを防ぐケア方法を紹介

ベタつきやカビを抑えるためには、カビやベタつきがでないように日頃のケアが必要となります。

ケアの方法、ケアの頻度、保管の方法の3点をご説明します。
めんどくさがらずに是非今日からケアを実践してみてください。

正直云ってメチャクチャ簡単なメンテナンスです。

 

①リュックのベタつきを抑えるケアの方法

劣化(加水分解)を遅らせるためにはとにかく水分を含ませない。湿気を溜めないということ。

そのためのケアは下記の2つです。

ステップ①:ブラッシングで汚れを落とす

最初にまず汚れを落とし清潔さを保ちましょう。
ブラッシングで目に見えない汚れやホコリを落とすことで見た目も綺麗さを保ちます。

ブラシは何でも良いですし、乾拭きでも構いません。

ステップ②:防水スプレーを吹き付ける

加水分解の最大の敵は水分。
それに対抗できるものは防水スプレーの他にありません。

ステップ①のブラッシングを疎かにすると、防水スプレーがまんべんなくつかないので注意

※私の場合は内側に限っての防水スプレーは、ホームセンターなどで買った格安のを使っています。

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②ケアをすべき頻度

雨の日に使用し、カバンの外側が濡れてしまった場合は可能な限り、その都度ブラッシングと防水スプレーをすると効果的だと思います。

一般的な利用の場合はワンシーズンに一回。
または少なくとも夏と冬の一回ずつ計2回することをおすすめします。

③使わないときの保管方法

最後に保管方法について。
場所はクローゼットで良いですがあまりにもジメジメした湿度の高い場所はNG。

そして、乾燥剤をリュックの中に一個いれて保管するのが一番良いです。
結局は湿度と濡れることを対処すればよいのです。

大切なカバンがある方はぜひ試してみてください。

 

※重曹を使ったカビやベタベタを除く方法がありますが、この方法は基本的には、カビごとPUコーティングを根こそぎ洗い落としているだけなので、ケアと言うより最後の手段と思ったほうが良いと思います。
もちろんPUコーティングによる防水効果もなくなります。

 

リュックのケアについてのまとめ

リュックの内側の劣化の原因
・水分による時間的劣化

劣化の対処法
・ブラッシングと防水スプレー
・長期保管の際は乾燥剤をいれて!