ズニ族を代表するジュエリーアーティスト『エフィーカラバサ』
今回は、彼女が作り出すインディアンジュエリーの特徴を紹介。
インディアンジュエリー初心者にも挑戦しやすい中性的なデザインで、男性にはもちろん女性につけてほしい一本です!
・インディアンジュエリーの種類を紹介
・エフェーカラバサの歴史とデザインの特徴を深堀り
夏の定番であるインディアンジュエリー!
一本は持っておきたいところです。
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そもそもインディアンジュエリーと何なのか?
諸説ありますが、1,800年代半ばのスペイン植民地時代に、スペイン人がアメリカ先住民に貴金属の制作をさせたことが始まりとされています。
始めは実用的なスプーンなどに装飾を加えたものが多かったのですが、時代が移り変わるにつれ、装飾品である指輪やバングルネックレスが作られるようになりました。
日本では民族風のものをひとまとめにインディアンジュエリーと記載していますが、実際はネイティブ・アメリカンが作るジュエリーのみが正真正銘のインディアンジュエリーを名乗ることができるのです。
※素材は基本的にはシルバー925(スターリングシルバー)

(Inaka1992)
お守りのように想いが込められたデザイン
インディアンジュエリーは日本で言うところの数珠やお守りのような、スピリチュアルなアクセサリーでもあります。
部族やアーティストごとにモチーフ(柄)があり、そのひとつひとつに意味が込められているのです。
代表的なモチーフをいくつか紹介。
太陽(サン) | 太陽は創造主であり、神様の象徴とされる |
月(ムーン) | 守護者であり、身を守る象徴 |
ナジャ(三日月) | 子宝や女性を守ってくれる |
水(ウォーター) | 生命を与ええくれる |
雲(クラウド) | 天からの恵み |
雨(レイン) | 豊作や豊かさ |
稲妻(サンダー) | 雨の恵みを象徴 |
山(マウンテン) | 大きな富 |
ネイティブ・アメリカンらしい自然の恵みを表すものが多いですね。
コレはほんの一部であり実際には数え切れないほどのモチーフが存在します。
大きく分けると、自然系と動物系、そしてその組み合わせたものに分けることができます。
有名な部族は3つ『ナバホ』『ズニ』『ホピ』
インディアンジュエリーは部族ごとに信仰の対象が若干異なり、それによりデザインや得意な銀細工も変わってきます。
様々な部族に分かれていますがその中でも代表的なのが、『ナバホ族』『ホピ族』『ズニ族』の3部族。
インディアンジュエリーを初めて作った部族とされており、流通の8割り程度がナバホ族のジュエリー。
シルバーを立体感を作り出すスタンプワークや、シルバーを2重にしカットし模様を作るオーバーレイが得意。
★ホピ族
ナバホからノウハウを教えられたため、ナバホ同様にオーバレイを施したジュエリーが多い。
基本的に石は使わず細かな模様だけで作られる。
★ズニ族
石をはめ込むインレイ技法が得意で様々な石とニードルポイントという加工で作られたものが多い。
一言にインディアンジュエリーといっても様々なタイプがあるので奥が深い・・・
玄人の方だと、アーティストを追いかけたり、古い年代物のみを集めたりするようです。

(Inaka1992)
インディアンジュエリーの基本がなんとなくわかりましたか?
次に、私が所有しているエフィーカラバサについて紹介していきます。
エフィーカラバサはズニ族を代表するアーティスト
1928年生まれで、1955年にインディアンジュエリーの制作を開始したエフィーカラバサ。
現在は引退し、エフィーカラバサの子孫が継承しこの特徴的な蛇模様のアイテムを作り続けています。
『EFFIE C ZUNI』
この刻印がエフィーカラバサ製品の証!
スネークのモチーフが最大の特徴
エフィーカラバサ最大の特徴はこのモチーフ(模様)
石を守るように巻き付くスネークはどこか可愛げで優しい印象。このモチーフはエフィー一族しか使用が許されていません。
インディアンにとって蛇とは神聖な生き物で様々な意味があります。
『再生』『変化』『忍耐力』『努力』『病気を治す』など
実際に古来から儀式に蛇はつきもので、病気を直したり変化をもたらすと信じられていたのでしょう。
ターコイズは恵み・コーラルは魔除け
そしてブルーのターコイズは天の恵み。赤のコーラルには魔除けの意味があります。
エフィーのアイテムはかつてインディアンが苦難と戦ったときと同じように、魔を払い変化を願うものなのかもしれません。
私自身スピリチュアルなコトを信じるタイプではありませんが、『様々な想い』が込められているということにロマンを感じます!
長々と読んで頂きありがとうございました。
少しでもインディアンジュエリーの良さが伝わったのであれば嬉しく思います。