カジュアルからオフィカジまで幅広いシチュエーションで活躍する万能レザーシューズ『ローファー』
「手頃な価格かつ質の良いものが欲しい!」
そんなお悩みを解決します。
どれも高級靴顔負けのクオリティーなので、気になっていた方はぜひチェックしてみてください。

マストで1足は持っておくべきシューズです。
【関連記事】
・【憧れの超高級ローファー10選】10万円超え名作定番ローファーを紹介
ローファーの歴史と4つの定番デザイン
おすすめローファーを紹介する前に、ローファーとはどんな靴なのかというベース部分に少しだけ触れておきます。
ローファーと一言でいっても奥が深い。
簡単なローファーの基礎知識だけ知っておくと選択の幅が広がりますよ!
ローファー英国発祥の怠け者なシューズ
ローファーは英語でLOAFERと書きます。直訳すると“なまけもの”という意味。
その名前の通り、一般的な革靴のように靴紐はなく履くのが楽ちん。
まさに怠け者のための靴と言えるでしょう。
※ちなみに由来は諸説あり本当に怠け者から取られているかは不明
1920年代の英国王室で使用されていたスリッポンタイプのルームシューズの利便性が高く、外履きでも使用できるように改良されたものであるという説が濃厚。
後にアメリカのG.H.BASSが1936年に名作『Weejuns』を発売し、50年代にアイビーリーグ(学生)の間で爆発的ヒットしたのです。
アイビースタイルの定番という印象が強く、日本では学生靴というイメージがついたのだと思います。
ローファーの超ざっくり歴史まとめ | |
1920年代 | イギリス王室のルームシューズを改良しローファー誕生 |
1936年 | アメリカG.H.BASSがペニーローファーを発売 |
1948年 | オールデンがタッセルローファーを発明販売 |
1950年代 | アメリカ学生の間でローファーが流行 |
1953年 | GUCCIがビットローファーを発売 |
1960年代 | 日本にローファーが普及、そして学生服に採用された |

ローファーは4つの基本デザインがある
細かく分けるとローファーの種類はたくさんありますが、特に定番とされているデザインは4つ。
1, ペニーローファー(コインローファー)

足の高部分のサドルに切れ込みを入れたローファーのことをペニーローファーと言います。
G.H.BASSのWeejunsというモデルが世界初のペニーローファーで、1950年代にアメリカの学生がこの切れ込みにコインを入れるファッションが流行したことから、ペニーローファーやコインローファーと呼ばれる様になったのだとか。
※ペニーとはワンセント硬貨のこと
当時公衆電話が2セントであったことから、両足に1セントずつ入れ万が一でも電話ができるようにとコインを入れたという説がある。
2, タッセルローファー

よりドレッシーなルックスのタッセルローファー。
基本的な作りはペニーローファーと同じですが、足の甲部分に房飾りであるタッセルがついているのが特徴。
アメリカの俳優ポール・ルーカスがオールデンに製作を依頼したのがタッセルローファーの始まり。
色気のある見た目で、カジュアルよりはスラックスなどで合わせる人が多い印象。
3, ビットローファー

海外セレブ御用達のハイブランド『GUCCI』が1953年に発売したビットローファー。正式名称はホースビットローファー。
ホースビットとは馬具のあぶみ(足掛け)のことで、そのデザインをモチーフにした金具が足の甲部分についているのが最大の特徴。
イタリアのマッケイ製法という方法で作られており、通常のローファーではだせないシャープさがあります。
靴下が見えないカバーソックス丈で履くのが定番。
4, ヴァンプローファー(コブラヴァンプ)

なんの装飾もついてないシンプルな佇まいのコブラヴァンプ。
U字のモカシン縫いのうねりがコブラのようだからコブラヴァンプと名付けられました。
簡素な見た目ゆえに存在感があり、尖ったつま先や細身のシルエットが90年代の特に『ワル』にうけ、ヤクザ映画の定番シューズとなりました。
ワルっぽさを出すファッションとの相性は抜群です。
3万以下のローファー『12足を紹介』
それではこの記事の本題。3万以下のコスパに優れたローファーを12足紹介します!

【G.H.BASS(ジーエイチバス)】ローガン

ペニーローファーの元祖であるG.H.BASS。
そのシグネチャーモデルとして長年愛されている『ローガン』はあのマイケルジャクソンも愛用していたことで有名なローファー。
踊れるほど履き心地がよく、光沢感のあるガラスレザーが程よい色気を演出します。
カジュアルからオフィカジまでカバーする定番的なデザインのローガン。
一足持っていて損なしの定番中の定番ローファーです。
【セバゴ】クラシック

1946年アメリカ創業のSEBAGO(セバゴ)
マッケイ製法の馴染みやすさと、グッドイヤー製法の丈夫さのいいとこ取りをしたマッケイグッド製法という特殊な作りになっており、今回紹介する中では一二を争うタフさがあります。
モカシン部分も職人の手縫いと3万円以下とは思えないクオリティーの高さ。
欧米ブランドに見られる美しさローファーとは違い、アメリカらしい男臭い印象。
アメカジとの相性は抜群です。
【ピストレロ】ウィルトンペニーローファー

メキシコに工場を構える本格派ウエスタンブーツブランド【ピストレロ】
ブーツブランドらしい肉厚なレザーと無骨な佇まい。
それに反するように細部を見れば繊細なステッチング。
そんな、ブーツをそのままローファーにしたようなモデルがウィルトンです。
アウトソールはラバーではなくレザー。
履き始めは硬めですが、履き込むごとにフィット感は素晴らしいものになります。
あと、オールデンのぽてっとしたバリーラストを彷彿とさせる木型も特徴の一つ。
これで2万円代は驚きのコスパです。
【バーウィック】4340タッセルローファー

スペインのコスパ最高のシューズブランド『バーウィック』
当初はカジュアルシューズのブランドでしたが、1990年代にグッドイヤーウェルト製法を基本としたレザーシューズブランドとして生まれ変わりました。
スペインのブランドですが、英国やフランス靴のディテールも取り入れとおり歴史を重んじながらも挑戦的なシューズを生み出しています。
今回紹介するタッセルローファーも、ローファーでは珍しいダイナイトソールにフランス産のアッパーという変わった組み合わせ。
普通のローファーには飽きた。そんな方にオススメのローファーです!
【ドクターマーチン】エイドリアンタッセルローファー

英国ロックスター御用達の定番シューズブランド『ドクターマーチン』
マーチン色強めなエイドリアンタッセルローファーはドクターマーチンが好きな人なら絶対ストックしておくべきアイテム。
・空気を閉じ込めたAirWalkソール
・タッセルとキルトの組み合わせ。
・ぽてっとしたフォルム
まさにマーチンの6アイレットブーツをそのままローファーにしたかのようなデザインのエイドリアンタッセル。
ひと目見ただけでマーチンだとわかる存在感!流石の一言です。
【ソロヴェアー】ペニーローファー

ドクターマーチンが採用しているエアークッションソール、通称AirWalk。
このソールの開発に成功し、35年もの間マーチンの生産を続けていた英国ノーザンプトンのファクトリーNPSシューズLtd。そのファクトリーオリジナルブランドである『ソロヴェアー』
今ではほとんどドクターマーチンは英国製ではありませんが、ソロヴェアー今尚英国製。
正直なところ現行品だと、ソロヴェアーのほうがクオリティーが高いです!
よりレザーや作りの質を求めるのであればソロヴェアーが最適解。
【クラークス】クロードレーンローファー

デザートブーツやワラビーブーツが定番のクラークスが作るローファーは超軽量。
片足230グラムほどしかなく軽快な足取りを約束してくれます。
外回りかつローファーOKの会社に勤めている方はコレ一択で間違いなし!
スニーカーなどにも使用される衝撃吸収ソールであるオーソライトフォームがインソールに内蔵されているので疲れ知らずな履き心地。
まるでスニーカーを履いているかのようなフィット感です。
【パラブーツ】コローローファー

『あのパラブーツが3万円以下で購入できるの?』
もう少しゴツさのあるローファー『ランス』だと6万円超えですが、『コロー』は3万円以内なんです!
ランスほど重厚感はありませんが、質の高いアメリカンレザーをアッパーに使用しており、軽快ながらも頑丈な作り。
そしてフランス海軍で使用されていたマリンソールを組み合わせているので、一見するとアメリカンな印象ですが、細部はしっかりとパラブーツらしいフランスよりな作りになっているのも面白いところ。
パラブーツにあこがれていた方の最初の一足にはもってこいのコスパ最強ローファーです。
【関連記事】
『フランスの革靴「パラブーツ」の歴史とシャンボートとミカエルのサイズ感』
【ブラザーブリッジ】ティルソローファー

東京は浅草のシューズブランド『ブラザーブリッジ』
高品質ではあるが高級靴ではない。上質な靴を求める人の靴であるというのをコンセプトに掲げており、低価格ながらもクオリティーはかなり高い。
他のローファーと違いUチップになっており、どこかミリタリーやワークのテイストを感じさせてくれます。
オイルたっぷりの肉厚レザーに丈夫なグッドイヤーウェルト製法。日本人の足のための木型。
ブランドバリューに左右されない本物志向の方のためのローファーです。
【HARUTA】SG906

創業100年以上の歴史を誇る国内ブランド【HARUTA(ハルタ)】
皆さんこの靴に見覚えありませんか?
実は多くの学校で採用されていたモデルの一つで、高校生の定番ローファー。
完全日本製で日本人の足に合う形状。
また、スコッチガードという油や汚れに強い加工を施しているので、お手入れがすごく楽なのもナイスなポイント。
シンプルでどこか懐かしい。
学生時代にタイムスリップしたような気持ちにさせてくれる一足です。
【ムーンスター】スクーラーローファー

ムーンスターはもともとは上履きや足袋を生産しており、ハルタ同様に学校靴のイメージが強いブランド。
ここ最近ファッション面で活躍しており、先進的なデザインのくつも数多く生産しています。
そんなムーンスターのローファーを一言で表すなら『シンプル極まりないデザイン』
見た目は英国靴のような上質かつ無駄のないデザイン。
履き心地は特殊PVとコルクを組み合わせたソールなのでクッション性がよく疲れにくい。
気を張らず毎日履きたくなるローファーです。
【リーガル】2177ローファー

日本中のサラリーマン着用率おそらくNO1の定番シューズブランド『リーガル』
名作ローファーの2177は歴史が深く、誕生したのは1971年。
50年もの間変わらず人気があり、オンオフで使える優れもの。
アメリカブランドばりの剛健なグッドイヤーウェルト製法に履き込むごとにフィットするコルクソール。日本人の足型に合うラスト(木型)
定番ブランドだからこその安心感とコスパです!
個人的特にオススメな3足を紹介【まとめ】
『12足も紹介されちゃうと結局どれが良いのかわからない〜』
そんな方に向けて私なりに特に『質・履き心地・デザイン』が高いと思う3足を紹介します。
1.【ブラザーブリッジ】 ティルソローファー
理由:職人による日本国内での生産でクオリティーはずば抜けて高い。レザーの厚みもあり、まるでパラブーツのランスのようなタフさ!
2.【ソロヴェアー】ペニーローファー
理由:革靴の聖地である英国ノーザンプトン製というだけで履く価値あり。
マーチンの生産も行っていたことから室の高さはお墨付き!
3.【ムーンスター】スクーラーローファー
理由:シンプルなデザインとは裏腹に履き心地に定評あり。
コルクと特殊PVを合わせたソールはスニーカーのような柔らかなフィット感です。
以上がオススメのローファー紹介でした!
ぜひ参考にしてみてくださいね。
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