サマーシーズンの定番サンダル、『エスパドリーユ』をご存知ですか?
ルーツは13世紀の農作業用の靴とされており、歴史は非常に古く、ヨーロッパを中心に世界各国で愛されているシューズなんです。(日本だと鎌倉時代)
今回はそんなエスパドリーユがファッションシーンに登場するまでの歴史を徹底深堀りします!
革靴やスニーカーが当たり前の時代の中で異色の作り(デザイン)のエスパドリーユ。
是非この機会に知見を深めてください。
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エスパドリーユの歴史を探る
エスパドリーユは農作業用の靴だったとされていますが、どのようにしてファッションアイテムとして認知されるようになったのか。
エスパドリーユ自体知らない人にもわかりやすく紹介します!
エスパドリーユと呼ばれる定義
『さきほどからエスパドリーユ、エスパドリーユと連呼しているけどそもそもどのような靴かわからない!』
そういった方に向けてエスパドリーユの特徴を紹介します。
エスパドリーユの特徴 | |
ソール | 縄編された靴底 エスパルト(イネ科の草)Or ジュート(麻) |
アッパー | 現在はキャンバス地が主流 |
デザイン | サンダル・スリッポン etc… |
それもそのはず、エスパドリーユは形状やアッパーの素材に縛りなどなく、ソールがジュート(麻)で編み込まているかどうかだけなのです。
ルーツを辿ると、名前の由来でもあるエスパルトと呼ばれるイネ科の植物を使用していたようですが現在ではほぼ100%麻のソールとなっています。
エスパドリーユ=ジュート(麻)編みのソールで作られる靴
この認識で良いと思います。
次に発祥地について紹介します!
13世紀のバスク地方がルーツ
エスパドリーユは13世紀のバスク地方(スペインとフランスの国境に位置するオクシタニアとカタルーニャ地方)がルーツとされています。
13世紀のアンゴラ王の歩兵や司祭、労働者などの着用が確認されており、この時点ではファッションとまではいかないが、日常靴として広く普及していたのでしょう。
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エスパドリーユがファッションとして普及するまでの系譜
エスパドリーユがどのような歴史を歩みファッションアイテムとなったのか。
分かる範囲で表にまとめました。
エスパドリーユの歴史 | |
1200年代〜 | バスク地方でエスパドリーユのルーツとされる靴が使用される ・当時はイネ科のエスパルトを使用しており、労働者や祭司・踊り子などが使用していた。 |
1700年代〜 | 麻職人も作るようになり、ソールの素材がジュート麻のものが普及し始める。 |
1900年代〜 | 産業革命期になり、手工業から機械による大量生産時代へ |
1918年〜 | 第一次世界大戦が終わり、ラバーソールのエスパドリーユが誕生 |
1930年代〜 | ファッションアイテムとして認知され、デザイン製に優れたエスパドリーユが作られる。 ※ココ・シャネルやサルバトール・ダリなど著名人が着用した。 |
1976年 | イブサンローランがパリコレでウエッジソールのエスパドリーユを発表しさらに爆発的人気に(カスタニエール製) |
現在 | 更に多様化し、デザイン製の富んだモノから伝統に重きを置いたものまで展開され夏の定番シューズとなっている。 |
大量生産の産業革命や第1次世界大戦を経ても消滅することはなく、ついにはメゾンブランドの目に止まり脚光を浴びることとなったのです!
【まとめ】エスパドリーユのすべて
少しでも知見が深まったのであれば幸いです!
ありがとうございました。