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【5分で理解】VANS(ヴァンズ)スニーカーの年代判別方法をわかりやすく紹介!

バンズとスケーター

 

『VANSのスニーカー。その年代ごとの違いが知りたい』

そんな方に向けてVANSのおおよその年代判別方法をわかりやすく紹介します。

 

 

大きく分けると下記の4つのパーツから判別可能です。

①ヒールパッチ
②インソール
③ピスネーム
④アウトソール

 

 

ヴァンズはアディダスやナイキなどの定番ブランドに比べると歴史が浅く、遍歴もシンプル。

この記事自体も5分ほどで読むことができる簡単な内容となっています。

 

 

 

新しいアイコンいなか
Inaka1992
最近だと90sですら枯渇状態。ほとんど見つかりません!

今後もどんどん減っていくと思うので今のうちにUSA製はゲットしておきたいところ
 
 
 
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VANSの年代判別方法を紹介

VANSの外箱
出典:Good Clobber

 

 

以下の6つの年代分類に分けて紹介していきます。

①1966年〜70年代頃
②1970年初期〜70年中期
③1976年〜80年代前期
④1980年中期〜90年代前
⑤1990年代中期
⑥1990年代後期
 
 
約5年のペースでロゴの変化が見られます。
 
 
 
新しいアイコンいなか

6つも年代が別れてしまいますが、変わっていな部分やほんの些細な変化ばかりなので、覚えてしまえば簡単です!
 
 
それではサクッとご紹介します。
 

①1966年〜70年代頃

 

創業当初はVANSには2つのラインが存在していました。

①VAN
②VAN DOREN

 

また、この時代はオーセンティック(#44)のカスタムオーダーがメインだったため、スニーカー自体はほとんどがオーセンティックです。

 

 

モデル:VAN

初期バンズ1
出典:Pillowheat

・ピスネームのつかないオーセンティック

初期バンズ3
出典:Pillowheat

ヒールパッチはVANの文字のみ

初期バンズ2
出典:Pillowheat

ソールにはVAN QUALITUの文字。

 

 


 
ヒールパッチ:VAN表記のみ
インソール:VAN QUALITY表記
ソール:ブルーのスリットソール
 
最初期モデルの『VAN』はとてもシンプル。
この頃は現行ヴァンズに見られるピスネームがついていません。
 
 
ヒールパッチにVAN表記のみのデルは最初期モデルの『VAN』でしか見られないので識別は簡単ですね。
 
 
 
モデル:VAN DOREN
ブルーのバンドーレン
出典:de-suke blog

インソールには【VAN DOREN】表記

バンドーレンのヒールパッチ
出典:Pillowheat

ヒールパッチは【VAN DOREN Made in USA】と記載されている

バンドーレンのソール部分
出典:de-suke blog

ソールはブルーのスリットソール

 


 

ヒールパッチ:VAN DOREN Made in USA
インソール:VAN DOREN
ソール:ブルーのスリットソール
 
最初期のVANとVAN DORENに共通することは、ピスネームがついていないことと、ソールがブルーのスリットソールであること。
70年代以降になると馴染み深いピスネームとワッフルソールに変わります。
 
 
 
 
新しいアイコンいなか

ソールが青色&ピスネームがなければ最初期モデルと覚えておくと簡単ですね。
 
 
 
①VANとVAN DORENの2モデルが存在する
②両モデルにピスネームはなく、ソールは青色のスリットソール
③VAN:ヒールパッチ『VAN』・インソール『VAN QUALITY』
④VAN DOREN:ヒールパッチ『VAN DOREN Made in USA』・インソール『VAN DOREN』
 
 
 

②1970年初期〜70年中期

70年代初期のバンズ
出典:TRUE VINTAGE102

インソールには【VANS Made IN USA】と表記されるようになる。

70年代バンドーレン
出典:Pillowheat

ヒールパッチは最初期モデル同様に【VAN DOREN Made in USA】と記載

VANSのピスネーム
出典:TRUE VINTAGE102

70年代に入るとブルーカラーのピスネームがつく。(Rマークはまだない)

バンズのワッフルソール
出典:BEAUTY&YOUTH

アウトソールはおなじみのワッフルソールに変更される。(この時代から現在まで同じワッフルソール)

 


 

ヒールパッチ:VAN DOREN Made in USA
インソール:VANS MADE IN USA
ソール:ワッフルソール
ピスネーム:ブルーカラーのVANSマーク
 
 
70年代に入るとVANSのアイコンとも言えるピスネームがアッパーにつきます。(初期のピスネームにはRマークが付かない。)
そしておなじみのワッフルソールも70年代に入ってから。
 
 
この70sモデルが現在の原点といえるかもしれませんね。
 
 
新しいアイコンいなか

VANとVAN DORENが一体化し「VANS」となった初めてのモデル。
 
 
 
 
①ピスネームとワッフルソールが導入された初めてのモデル
②ヒールパッチ『VAN DOREN Made in USA』
③インソール『VANS Made IN USA』
 
 

③1976年〜80年代前期

バンズのスリッポン2
出典:Pillowheat

インソール、ピスネームともに変わりなし。

バンズのスリッポン
出典:Pillowheat

【VAN DOREN Made in USA】から【OFF THE WALL】のロゴに変更。(TMマークあり)

80年代のVANS
出典:Pillowheat

 

76年頃のモノはピスネームはVANSのみ。70年代後半以降になるとピスネームにRマークが付きます。

 

ヒールパッチ:OFF THE WALLロゴ(TMマークあり)
インソール:VANS MAID IN USA
ソール:ワッフルソール
ピスネーム:ブルーカラーのVANSマーク(70年代後期からRマークが付く)
 
 
76年以降にヒールパッチが大きく変化しOFF THE WALLと記載されます。
そして特許を意味するTMマークが左上についているのが特徴。
 
 
 
 
新しいアイコンいなか

OFF THE WALLになった最初期のヒールパッチにはTMマークがつくと覚えよう!
 
 
☆ピスネームは70年代の後半からRマークがつくようになります。76年頃のものにはまだRマークは付いていません。
 
 
 
 
①ヒールパッチがOFF THE WALL(TMマークあり)に変わる
②それ以外は基本的には70年代初期モデルと同じ
③70年代後半からRマークが付きはじめる。
 
 

 

⑤1980年代中期〜90年代前期

80年代のヴァンズ
出典:Pillowheat

【VANS MADE IN USA】と書かれたヒールパッチ

80年代のヴァンズ2
出典:Pillowheat

Rマークに変更された【OFF THE WALL】パッチも存在する

80年代のVANS3
出典:Pillowheat

インソールの刻印がなくなる・ピスネームは黒色に変更される。

 


 

ヒールパッチ:【VANS MADE IN USA(Rマークあり)】または【OFF THE WALLロゴ(Rマークあり)】
インソール:無地
ソール:ワッフルソール
ピスネーム:ブラックカラーのVANSマーク(Rマークあり)
 
 
80年代に入ると、初期モデルと同じ様に2パターンのヒールパッチに別れます。
またこの時代のVANSのみ、インソールは無地なので刻印がなければ80sの可能性大です。
 
 
 
 
新しいアイコンいなか

この頃からピスネームも黒色に変わります。

当初のように鮮やかなブルーカラーはどこにも見当たりなくなります。
 
 
 
 
 
①ヒールパッチがOFF THE WALL(Rマークあり)とVANSマークの2種類に分かれる
②インソールは無地になる。
③ピスネームは青ではなく黒色に変わる。
 
 

 

⑥1990年代中期

80年代中頃のVANS
出典:Pillowheat

インソールのロゴが一新され、四角の囲みにVANSという文字が入る。

80年代中頃のVANS2
出典:Pillowheat

ピスネームは引き続き黒。

 


 

ヒールパッチ:【VANS MADE IN USA(Rマークあり)】または【OFF THE WALLロゴ(Rマークあり)】
インソール:四角の囲みの中【VANS MAID IN USA】表記となる
ソール:ワッフルソール
ピスネーム:ブラックカラーのVANSマーク(Rマークあり)
 
 
90年代中頃からインソールのロゴが変更となります。
それ以外は以前のモデルと変更点はなし。
 
 
 
新しいアイコンいなか

この時代のバンズあたりは2021年現在でも見つかります。
 
 
 
 
 
①インソールは四角囲みの中【VANS MAID IN USA】表記となる
②それ以外の変更点はなし。
 
 

 

⑦1990年代後期

90年代のバンズインソール
出典:Pillowheat

インソールから【MAID IN USA】マークが消える

90年代のバンズヒールパッチ
出典:Pillowheat

ヒールパッチからも【MAID IN USA】マークがなくなる

 


 

ヒールパッチ:【VANS(Rマークあり)】
インソール:四角のか込みの中【VANS】表記となる
ソール:ワッフルソール
ピスネーム:ブラックカラーのVANSマーク(Rマークあり)
 
 
1990年代後半になると、アメリカ工場から中国工場などへとシフトし始めます。
アメリカ製でなければ、ヴィンテージとしての価値はあまりありません。
 
 
ただ、この頃になると生産のばらつきがなくなるため作りは丁寧でシルエットが美しい印象を受けます。
 
 
 
新しいアイコンいなか

2000年代になるとレギュラー品扱いとなります。
ただ、様々な企業コラボや別注が存在するため、中には価値のあるものも存在します。
 
 
 
 
 
①インソールは四角囲みの中【VANS】表記となる
②それ以外の変更点はなし。
 
 

【まとめ】VANSの年代早わかり表

オールドスクールを男性が履いている

 
では以上6つの遍歴を最後にまとめてこの記事の終わりとします。
 
 
このディティールさえ合えばこのモデル確定といったような紹介をします。
他のディテールが気になるのであれば、記事を読み返してみてください!
 
 
VANSの年代判別【早見表】
1966年〜70年代頃VAN:ヒールパッチが【VAN】であれば最初期モデル確定
VAN DOREN:ヒールパッチ【VAN DOREN】・アウトソール【ブルーのスリットソール】
1970年頃〜70年代中頃ヒールパッチ【VAN DOREN】ピスネーム:VANS表記のみ
1976年〜80年代前期ヒールパッチ【TMマークありのOFF THE WALL】表記
1980年代中頃〜90年代頭ヒールパッチ:【VANS MADE IN USA】または【RマークありのOFF THE WALL】表記
1990年代中期インソール:四角のか込みの中【VANS MAID IN USA】表記となる
1990年代後期ヒールパッチ:【VANS(Rマークあり)】-アメリカ製表記はなくなる

 

 

以上の部分を確認すれば、すべてのディティールを見ることなくおおよその年代が予想できます。

 

 

以上の年代判別法は一例。9割のスニーカーには当てはまりますが、変換期などで当てはまらないものも存在します。

また初期バンズロゴでRマークありなどは復刻品の可能性大です!
 
 
最後までお読みいただきありがとうございました。
アメリカ製のVANSはホント少なくなりました。安くで見つけることができれば即GETすることをおすすめします!
 
 
 
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