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『PFフライヤーズの歴史』悲劇の連続?創業から現在までの遍歴を紹介

PF FLYERSのイラスト
出典:Heddels

 

アメリカのローテクスニーカーを代表するブランド『PFフライヤーズ(PF Flyers)』

「その歴史やブランドの特徴が気になる!」

 

 

新しいアイコンいなか
Inaka1992
そんな向けて、PFフライヤーズのすこし悲しい歴史とスニーカーの特徴を紹介します。

 

 

 

この記事を読めば、アメリカの定番スニーカーであったPFフライヤーが徐々に衰退していった理由から、日本での販売を撤退した後。つまり現在の状況まで網羅的に知ることができます。

 

 

【この記事の内容】

・PFフライヤーズの創業から現在までの歴史を紹介
・アメリカ製PFフライヤーズの購入方法

 

 

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PFフライヤーズの歴史をわかりやすく紹介

FPフライヤーズのジャックパーセル
出典:Heddels

 

球技などのスポーツから火が付き、ファッションシーンで知らない人はいないほどの人気ブランドとなった『PFフライヤーズ』

FPインソールが生まれた1933年から現在までの波乱の歴史を紹介していきます。

 

①インソールについて
②全盛期の50〜60年代
③コンバース時代
④休眠時代
⑤ニューバランス時代
⑥日本から撤退
⑦現在
 
上記7つの年代に分けてわかりやすくご説明します。
 

 

新しいアイコンいなか
古き良きローテクスニーカー。
コンバース以外のキャンバススニーカーがほしい!そんな方に激推のブランドです。
 
 
 

PFフライヤーズはインソールから始まった

PFフライヤーズのインソール
出典:PF FLYERS

 

1933年グッドリッチ博士によって開発されたPosture Foundationと言う名のインソールが特許を取得。
1937年Posture Foundationの頭文字『PF』を取ったスニーカーブランドPFフライヤーズが誕生した。

 

 

タイヤブランドを経営していたグッドリッチ博士によってスニーカーブランド『PFフライヤーズ』が誕生しました。

上の年表を見てもらうと分かる通り、インソールが開発された後にスニーカーブランドとして経営を開始したのです。

 

 

キャンバススニーカーは特許取得のインソール(PF)を使用することにより抜群の履き心地!
それはまたたく間に噂となりジムや球技で使用されるようになったのです。

 

 

PFフライヤーのブランド名にもなったP(ポスチャー)F(ファンデーション)

タイヤの製造法をヒントに姿勢矯正のため開発されました。
人間の足の構造に沿った土踏まずにかけての流線型はその当時画期的で圧倒的な履き心地だったのだとか。

ちなみにポスチャーファンデーションの意味は『姿勢の基盤』

ネーミングセンス抜群ですね!
 
 
 

【1950〜60年】PFフライヤーズの全盛期

PFフライヤーズの広告
出典:thrillist

 

1950年代に入る頃には、誰もが知っている定番スニーカブランドとして認知されます。
スポーツ用途だけではなく、ファッションとしてPFフライヤーを選ぶ若者が増え始めました。

 

コンバースかPFフライヤーズか。
キャンバススニーカーの2大巨頭として君臨していたのです。

 

 

コレほどまでに市民権を獲得していたPFフライヤーズ
ですが、60年代後半から徐々に人気がなくなり衰退していきます。

 

ここからPFフライヤーズの転落が始まります。

 

【1972年】コンバースに売却される

PFフライヤーズのオールコート

 

PFフライヤーズは経営難に陥り1972年に、当時コンバースを製造していたELTRAコーポレーションにブランドを売却することとなりました。

その後コンバース社からPFフライヤーズは販売されることとなります。

 

 


コンバースのジャックパセルとPFフライヤーズのオールコート。見た目がそっくりなことで有名です。

ジャックパーセルは1935年にPFフライヤーズの生みの親であるタイヤメーカーBFグッドリッチに開発依頼をし、その後BFグッドリッチで製造されていたという歴史があります。


つまりPFフライヤーズとコンバースのジャックパーセルは同じ工場で作られていたのです。

 
 
深い関わりのあったPFフライヤーズとコンバース。
コンバースは経営難に陥ったPFフライヤーズに救済の手を差し伸べたのかもしれませんね。
 
 
 

【1975年】PFフライヤーズが独占法に引っかかり休眠

コンバースに売却されてからわずか3年で独占禁止法によりPFフライヤーズは休眠することになります。

簡単に言うと、競合がおらず利益を独占していると判断されたため解体されたのです。

その後売りに出されますが、買い手が見つからず25年もの間休眠状態に陥るのです。

 

【2001年】ニューバランスがブランドを購入し復活

ニューバランスのロゴ

2001年にニューバランスがPFフライヤーズの権利を購入し復活させます。

50年代の懐かしい雰囲気を忘れてはダメだ。そんな思いを込めて発売したのです。

後に、ニューバランスジャパンが代理店となり日本国内でも販売されるようになりました。

 

 

【2014年】日本からPFフライヤーズが撤退

2014年に日本から撤退してしまいます。

PFフライヤーズは低価格路線で攻めたのですが、日本人にはハマらなかったことが大きな要因だと考えられます。

 

『聞いたと無いキャンバススニーカー買うくらいなら、ABCマートでセールのコンバース買うよ』

ってなったのかもしれません。

 

 

【2015年】アメリカ製のPFフライヤーズが誕生

 

日本から撤退した翌年に、高級ラインであるアメリカ製モデルが誕生します。

後1年日本からの撤退が遅かったら国内でも購入できたかもしれませんね。

 

ニューバランスと同じボストン工場で作られており、完全MADE IN USA。
特許取得のポスチャーファンデーションソールはもちろん。NBらしい丁寧な作りでクオリティーの高い1足に仕上がっています。

 

 

以上が大まかなPFフライヤーズ誕生から現在までの遍歴でした。

 

 

 

新しいアイコンいなか
最後にアメリカ製のPFフライヤーズの購入方法を紹介してこの記事は終わりとします!
 
 
 

アメリカ製PFフライヤーズの購入方法

アメリカ製PFフライヤーズ
出典:PF FLYERS

 

国内でアメリカ製PFフライヤーズを購入する方法をいくつか探してみました。

 

結論:BUYMAでしか見つからなかった

 

楽天市場やヤフーショッピングにもPFフライヤーズの並行輸入は見つかりましが、アメリカ製ではなくインドネシアなどのアジア製のもののみ。

 

アメリカ製が見つかったのはBUYMAのみという結果に。

定価は約150ドル(16,000円)ですが並行輸入だと19,000〜25,000円ほどで購入可能です。

→BUYMA

 
 
アメリカ製のPFフライヤーズ
出典:PF FLYERS

 

メインで生産されているアメリカ製のPFフライヤーズは主に3型。

①センターHI
②センターLOW
③ウインドジャマー

 

 

作りが悪いというイメージだったPFフライヤーズ。
アメリカ製はクオリティーが高いく、2万円出す価値のあるスニーカーだと思います。

 

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そんな方にぜひ手にとってもらいたいシューズです!