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ECWCS(エクワックス)レベル3フリース「GEN1・GEN2・GEN3」の違いを紹介

エクワックスのフリースジャケット

『ECWCSフリースジャケットの世代ごとのディティール違いって何だろう?』

そんな疑問を解決!

この記事では『ECWCSレベル3フリースジャケット』のGEN1・GEN2・GEN3の違いについて紹介します。

 

 
いなか
GEN3しか知らない人多いですが、実は3回のマイナーチェンジがあって今のデザインに至るのです!
 
GEN1〜GEN3までの各世代の機能性や展開カラー、その他ディティールの違いなどが知りたかった人は必見!ぜひ参考にして下さい。
 
 
そもそもレベル3フリースとかECWCSといった言葉の意味がわからない・・・
そんな方はまず下記の記事をお読み下さい!
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いなか
この記事では、アメリカ軍のレイヤリングシステム、ECWCS(エクワックス)を知っている前提でフリースジャケットについてお話しします。
 

ECWCSレベル3フリースジャケットは全3世代(GEN1・2・3)の違いとは?

エクワックスのレイヤリングシステム
出典:Prepper survivor

1986年〜2000年代初頭まで採用されていた、アメリカ軍のレイヤリングシステム『ECWCS(エクワックス)』

この期間の間にLEVEL3フリースジャケットは計3回のマイナーチェンジがありました。

 

 
いなか
その仕様の変化のことを、ジェネレーションを省略したGEN1・GEN2・GEN3と呼びます。
※ジェンという人とジェネと呼ぶ人に分かれる。
(アイフォンでいうとこの第一世代から第三世代までの変化くらいの認識でOK)
 
 
そんなGEN1〜3の各ディティールの違いだけでなく保温性や価格帯の違いも詳しく紹介。
Level3フリースジャケットの深層に迫ります!
 
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エクワックスのレベル7ジャケット
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GEN1(第一世代)『クラシカルなパイル地を採用』

Level3フリースジャケットの中で唯一パイル地を採用したモデル、『通称ベアージャケット』

表面のパイル生地が摩擦によって擦れることによってできた起毛が、まるで熊の毛並みのようだから名付けられたのだとか。笑

 

【Level3フリースジャケットGEN1の特徴】

表地:パイル
裏地:ボア
補強パッチ:ナイロン

カラー展開:ブラウンのみ

価格帯:5,000円〜10,000円程度(デッドストック)

特徴1:ECWCSゴアテックスジャケットのライナーとして開発された初代インナー

特徴2:官給後すぐにGEN2が採用されたため実際あまり使用されなかったモデル

うんちく:ノースフェイス社が製造したレアモデルが存在する

 

デメリット

・縮みやすい
・毛玉ができやすい
・肉厚なため動きづらい

 

初代GEN1は非常に縮みやすく、生地自体も洗濯を繰り返すことで固くなったり擦れが目立つ傾向があります。

保温性はGEN2同等くらい高いですが欠点も多い。まさに諸刃の剣的な1着です!

 

 

 
いなか

着心地が良いからGEN1を買うというよりは、デザインや歴史が好きだからGEN1を買うという人が多いですね。

 

 

GEN2(第二世代)『厚みのあるポーラテック300を使用』

GEN2はECWCSシリーズの中で初めてポーラテック社のフリースが採用されたモデル。

ポーラテックの中でもクラシック300という最も毛足の長いフリースを使用しており、肉厚で暖かさは一番です。

(ノースフェイスのデナリジャケットもクラシック300を採用していることで有名)

 

【Level3フリースジャケットGEN2の特徴】

表地裏地:ポーラテッククラシック300
補強パッチ:ナイロン

カラー展開:ブラック・コヨーテ

価格帯:15,000円〜20,000円

特徴1:Level3フリースの中で唯一のブラックカラー

特徴2:アウターを着る時の摩擦を減らすため、胸より上はナイロン素材に切り替わっている

特徴3:ベンチレーション&フロントがダブルジップなのはGEN2のみの仕様

うんちく:海軍用に採用されたコヨーテカラーも存在するが、ほぼ見つからない。(レア)

 

デメリット

・肉厚なためGEN3と比べるとやや重量がある。

 

正直目立ったデメリットはなく、GEN1に比べると大幅な改良が施されています。

おそらくLevel3フリースの中では最も保温力が高いのがGEN2。そして最も人気があり価格も高めです!

 

 

 
いなか

Level3フリースの中では球数も少なめな見つかりづらくなってきています!

 

 

GEN3(第三世代)『薄くて保温性の高いポーラテックサーマルプロを採用』

最終モデルであるGEN3は軽量で一番着心地が軽いフリースジャケットになります。

素材はポーラテックサーマルプロを採用。

重量に対する暖かさの比率でいうとポーラテックの中ではナンバーワンです。(軽くて暖かい)

 

【Level3フリースジャケットGEN3の特徴】

表地裏地:ポーラテックサーマルプロ
補強パッチ:ナイロン

カラー展開:フォリッジグリーン・コヨーテ

価格帯:7,000円〜13,000円

特徴1:脇下部分にはポーラテックパワーグリッドという伸縮性と吸水性の高い素材が使用されている

特徴2:Level3フリースの中で最も定番で球数がまだまだある。

うんちく:そもそもLevel3という「レベルという言葉」が使用されるようになったのはGEN3からとされている。

 

デメリット

・防風性が弱く、風が吹くと寒い
・毛足が長いため着用を重ねることで目つぶれが起きる。

 

2000年にマイナーチェンジにしたGEN3フリースジャケット。

軽量で毛足も長く保温性は高いが通気性が良すぎるがゆえの防風性の弱さがネックです。

 

 
いなか

アウターとしての着用が流行っていますが、最大限の機能を発揮させたいのならインナーとして使用するのがおすすめです!

 

 

【まとめ】Level3フリースジャケット「GEN1〜3それぞれの良さを比較」

お読み頂きありがとうございました。参考になりましたでしょうか?

最後に独自判断ですが、「保温性」「着心地」「価格」「レア度」を比べてみた順位を紹介して終了とします!

 

【保温性(暖かさ)】

1位:GEN2
2位:GEN1
3位:GEN3
【着心地】

1位:GEN3
2位:GEN2
3位:GEN1
【価格(安→高い)】

1位:GEN1
2位:GEN3
3位:GEN2
【レア度】

1位:GEN2(コヨーテ)
2位:GEN3(コヨーテ)
3位:GEN2(ブラック)
4位:GEN1(ブラウン)
5位:GEN3(フォリッジグリーン)

 

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